「原発引っ越し」応援メッセージ


この記録は「首都圏を離れよ」とメッセージしているのではない。家族や大切な相手と「今、此処にいること」に関して話し合い、考え方を共有する。その上で「動くこと」あるいは「居続けること」を選択する。自分の意志で自分の人生を選択する。当たり前だったはずのことをもう一度思い出させてくれる記録である。

漫画家 一色登希彦



ほんとうは不安で堪らないのに「大丈夫」の大合唱に負けそうな人は、この本を読むといい。心底本気で家族の健康を考え、最悪を想定し、リスクを回避しようとした神原さんの行動に、きっと勇気づけられる。彼はまさに「炭坑のカナリア」。その声に耳を傾けるべきだ。
作家 寮美千子



『原発引っ越し』には神原さんが見つけたひとつのやり方が詳しく書いてあります。背中を押される人がいるはずです。「被曝日常」を脱ぎ捨てる方法が書かれた本は他にないと思います。やり方がわからず、躊躇している親たちが沢山いるはずです。親はこの本を読むべきと思いました、いや、頼むから読んでくれ!と言いたいのです。
俳優&ミュージシャン 三原康可



「ひっこし」のメインテーマを決行するまでの迷い、予備行動、そして決断。しかし、そこにのしかかる目に見えない恐怖、家族を連れているリスクや諸事情などが「著者=読み手」のいらだちとなり、ハラハラドキドキの脱出行として体験しました。目の前の資金、仕事、馴染み、社会のつながり、世間とのかい離への不安が具体的で良くわかり、夫婦の絆、なにより子供たちへの愛情と責任がしみじみと伝わる本でした。
呉映画サークル事務局長 山本均



自分が生きてるうちに今回のようなリアルSFの世界を実際に見られるとは思わなかった。三軒茶屋から新幹線に向かう様子は、まるでSF映画のイントロのような描写。「クローバーフィールド」を思い出した。この本にはリアルな現実がある。多くの人が読み、それぞれが考えて欲しい。この本が20年後に笑い話となっていることを心から願う。
作詞家 K.INOJO



自分の時間経過を辿り重ねながら一気に読み終えた。二人の小さなお嬢さんがいる著者が子供を守る使命と仕事の狭間で、ギリギリの経済状況で迷いや恐怖と闘いながら、どの様に避難、引っ越しをしたか。また出版業界の情報伝達がどの様にあったのかが、ありのまま書かれている。この本を出版する事は大変な勇気を必要としただろう。伝えてくれた事に感謝
株式会社CATWALK 宮本靖子



いつの間にか、祈るような気持ちでページを繰っていた。震災直後の混乱のなか、繊細にゆれ動く心を抱えながら避難と移住を決意する、ひとりの小さな父親としての神原さんの姿に、わたしは何度もなみだを流した。心の奥につまった固いしこりが、ゆるやかに溶け出すような感覚だった。物語全体が、真摯さとおおきな優しさであたたかく包みこまれている。震災以降、不安を抱えながら暮らしているすべての人に、この本をおすすめしたい。
漫画家 元町夏生



2011年3月14日の夕方、広島の友人から「東京から逃げて!」と電話が入り、その翌日には僕ら家族は呉にいた。それが神原さんの発した情報によるものだったこと、その後も苦労されていること、人情味溢れる呉の街、この本を読みながら涙が出た。未だに多くの人は知らない。2011年3月15日頃に関東に大量に降り注いだ放射能のこと。その前日、東京から逃げ出した僕らでさえ、一年経った今、東京で普通に暮らせてると錯覚している。はっとした。
ミュージシャン 日浦孝則